『ありがち日記』

オタクな日々をコツコツ更新中

「スーパーマン」

クリストファー・リーヴのスーパーマンは、私が生まれる前の作品だけど、父親と一緒に何度も観た好きな作品なので、今作も楽しみにしていました!

 

 

ストーリー

普段はデイリー・プラネット社の新聞記者として働くクラーク・ケントは、地球を守るために戦うスーパーマン(デヴィッド・コレンスウェット)として活動していた。自身の正体を隠しながら生活する彼には、目の前で傷ついている人々を救いたいという願いがあった。そんな彼の前に宿敵である天才科学者レックス・ルーサーニコラス・ホルト)が立ちふさがる。 
スーパーマン (2025):作品情報|シネマトゥデイ

 

新鮮だなと思ったのは、クラーク・ケントがすでにスーパーマンとして活躍していて、クリプトン星のことはナレーションだったり、途中にちょこちょこと挟まれるエピソードから説明されていくというところ。しかも、冒頭でいきなりレックス・ルーサーの組織と戦っていて負けてボロボロの状態。

その姿もだけど全体を通してただカッコいい、無敵のヒーローとして描かれるのではなく、地球外からやってきた者として(移民や難民の問題を思い浮かべずにはいられません)、彼の苦悩とか弱さもしっかり描いたうえで、なぜ強くあろうとしているのかを彼自身の言葉で語らせる。何のために人々を助けているのか見失いそうになっても、仲間に助けられながら答えを見出していく姿に胸を打たれる。

重たそうな雰囲気だけど、そこはジェームズ・ガン監督。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など手掛けているだけあって、ちょっと笑っちゃうようなところもあって、割とコメディぽさもあるのが良いバランス。

今作品でスーパーマンを演じているデヴィッド・コレンスウェット、はじめましてなんだけど、良いと思います!欲を言えばもう少しクラーク・ケントの時を見たかったな…(スーツ&黒縁メガネ好き💕)でも、この作品で主役並みに存在感を放っていたのはルーサー役のニコラス・ホルトだと思う!ビジュアルも良いけど確かな演技力。さすがだなぁ、びっくりしちゃった。彼はこれからもいろんな役に挑戦して演技に磨きをかけていくんだろうな。

親戚のおばちゃん目線になったところで、今回はこの辺で。
日曜に観に行ったんだけど、同じ回のお客さんに詳細は伏せるけれど、いつにも増して多様性を感じたので、この作品の意義も考えさせられました。

もし可能なら映画館のスクリーンでぜひご覧ください。

 

「ババンババンバンバンパイア」

吉沢亮の演技の振り幅が…

ストーリー

銭湯で住み込みのアルバイトとして働く森蘭丸吉沢亮)。彼の正体は450歳のバンパイアだった。究極の味わいと伝わる18歳の童貞の血を欲する蘭丸は、銭湯の息子で天真爛漫(らんまん)な15歳の立野李仁(板垣李光人)の成長を待ち遠しく思っていた。しかし、李仁がクラスメイトの篠塚葵(原菜乃華)に一目ぼれしたことから、蘭丸は李仁の恋を成就させまいと動き出す。 

ババンババンバンバンパイア (2025):作品情報|シネマトゥデイ

本当は「国宝」もおかわりしたいんですけど。
タイプの異なる吉沢亮くんが気になったのでこちらを観ることにしました。

同時期に公開される映画で、ここまで真逆のキャラっていうのも珍しいよね。頭がバグを起こします(笑)でもこっちのバンパイアはある程度想定内の吉沢くんだし、わかりやすいストーリー展開なので気楽に観られます。コメディのタイプでも合う合わないあるかと思うけど、私は面白かったです。

面白く見られた理由としては、李仁を演じる板垣李光人くん(名前がリヒトなのは偶然にしてはピッタリなキャスティング!)、葵を演じる原菜乃華ちゃんはじめ、若いけど演技に関しては実力もしっかりしているので、安心して見ていられたのも大きいかなと。

あと、李仁の家族が「森蘭丸450歳バンパイア」を設定として受け入れているところが好きだな。純粋な李仁くんの可愛い行動にいちいちキュンキュンするモリラン、気持ちよくわかる!!よく考えたら15歳を余裕で演じられる李光人くんも凄いよ…。

原作は未読ですけど、これは気になっちゃうなぁ。まだ完結してないんだよね?18歳まであと3年もあるので、まだまだいろんなことが起こるでしょ絶対。原作好きの方の感想も聞いてみたいですねー。

 

滝川さり『ゆうずどの結末』

私はgooブログからのお引越し組なのですが、今気になっているのは、私がgooブログを始めるきっかけにもなった三浦しをんさんがどちらのブログに移転されるのか、ということ。現在NHKで放送しているドラマ「舟を編む」関係で更新頻度が高まっています。そのうち移転先もお知らせしてくれるっぽいんだけどなぁ。

さてさて、本の感想です。

 

www.kadokawa.co.jp

 

ストーリー

「こんな結末は耐えられない」絶対に読んではいけない、禁忌の本が誕生。
こんな結末は耐えられない――。
大学に入学して3か月、菊池斗真はサークルの同級生・宮原の投身自殺を目撃してしまう。死因に不審な点もなく遺書もあったことから、彼女の死は自殺と断定された。
宮原の死から数日後、菊池は同じサークルに所属する先輩の日下部から、表紙にいくつかの赤黒い染みがある本を手渡される。それは、宮原が死の瞬間に持っていた小説らしい。
「ゆうずど」というタイトルの小説は角川ホラー文庫から刊行されている普通のホラー小説で、特に宮原の死と結びつけるような内容は描かれていなかった。
しかし、本を読んだ日下部はその翌週に自殺をしてしまう。
そして日下部の死後、なぜか菊池の手元には「ゆうずど」の本が現れていた。
何度捨てても戻ってくる本。そして勝手に進んでいく本に挟まれた黒い栞。自分にしか見えない紙の化け物。
菊池は何とか自らに迫る死の呪いを回避するために、ある手段を講じるが――。

その■■を、絶対に読んではいけない。
あなたの身に恐怖が迫る、新感覚ホラー誕生!

こう暑くなってくると、涼を求めてホラーものを読みたくなります。映画でもホラー特集とかしているとついつい見ちゃう。

少しでも読んでしまうと呪われて、最終的に死に至るという呪いの本。捨ててもまた手元に戻ってきてしまうし、なぜか呪われた人にしか見えていない黒い栞が少しずつ進んでいく。栞が最後まで行ったらどうなってしまうのか、気になって気になってページを捲る手が止まりません。でも怖い~!

呪われた人はそれぞれの方法で呪いを解く方法を試していくので、もしかしたら今度こそ?と期待してみたりもするのですが、まあ見事に裏切られます…。ハッピーエンドは絶対に期待しないでください。むしろ救いの無さ、容赦の無い感じがこの本のコワ面白いところなのだと思います。それでもサクサクと読めるので、あっという間です。紙の本で読むほうがいいんじゃないかな?と思われる仕掛けもあります。
あ、あと、読み終わった後に滝川さりさんを検索するところまでがセットでしょうかね。「ゆうずど」と聞いてusedから来ているのかしら?と思っていたら、やはりその通りでした。

職場にホラー好きの方がいるので、どうですか?とお勧めしてしまいました。さっそく読んでみているようなので、後で感想を聞いてみたいです。


それにしても毎日暑いですよね。ホラーでは足りないくらいですよ😓家や職場ではエアコンが使えますけど、某○十肩を発症してしまったので、あまり冷やしすぎるなと言われてしまいまして、少し高めの設定にしています。早く治って欲しい…グスグス😿

 

群馬の旅 ’25

週末、家族で(と言っても頑なに行きたがらなかった父を残して)群馬まで1泊で旅行に。私は個人的に2回目となる富岡製糸場。母との2人旅の予定が、叔母や弟夫婦まで巻き込んでの旅となりました。

 

大宮の乗り換え時に。一応撮影しておく。
 
6月末ならまだ暑さも本格的になる前だよね?なんて言って早々に計画していた我らが甘かった…良く言えばお天気に恵まれ(笑)、35℃の猛暑の中で観光する羽目に。
 
高崎のホテルに荷物を預け、そのまま富岡へ。
 
富岡に着いたのがお昼を過ぎたので、調べていたお切りこみのお店で昼食。初めて食べる味。煮干し出汁で、こっちの「ひっつみ」とも違うけど、似たような食べ物だよねと言いながら食べました(写真なし…あとから貰おう)。暑い中、熱い食べ物っていうのもどうなのか?と思いつつ、地元の食べ物を味わうことも旅の醍醐味。私はかなりの少食なので、ある程度食べたら弟に食べてもらいました(いつも一人前食べられないのが悩み…)
お店の方が説明好きのようで、お切りこみについて、よどみなく饒舌に解説してくれました(笑)だいぶ詳しくなりましたよ。
 

午後の日差しが痛い😅
施設の中を閉館までじっくり見て回りました。とにかく暑くて、外を歩くのがつらいので、涼しい館内で涼みながらですけどね。地球温暖化は観光にも影響するので本当に危機的な問題だと思います。
 

2回目なので覚えていることもあるけど、1回目の訪問時にまだ見ていない施設もあったので良かったです。
 
富岡の?ソウルフードという「ホルモン揚げ」もいただきました。

中身はちくわ。ちくわ揚げ。なんかさ…これ食べるとビール飲みたくならない?
ホルモン揚げの余韻に浸りつつ、すっかり暑さにやられた私たちは、地ビールで喉を潤しました🍺もちろんこのお店でもホルモン揚げを注文してアテにしました(笑)

私はキウイ🥝。フルーティでほど良い酸味が身体に沁みます…
 

高崎へ戻ります。
 
疲れ果てていたので、ホテルへチェックインしてから夕飯に出るのはきっと億劫だよねってことで、そのまま駅近くで夕飯をいただくことに。ここも絶対食べようと言っていた高崎パスタで。

何種類か頼み、シェアして食べました。確かになんか美味しい。この辛みとトマトの酸味も良いよね。ビールは富岡でだいぶ飲んだ後なので、とりあえずグラスワインでいただきました🍷
 
(今年もワインは楽しみつつ学ぶ予定でして、良いワインとチーズはそちらで楽しむことにしています✨)
 
さて2日目です。
この日もだいぶ良い天気です!

前橋まで移動して、臨江閣へ。
実は1回目の時に、改修工事か何かをしていたので外からちょっと見ただけだったのが心残りでした。なので、今回はぜひ行ってみようと思っていたのでした。
 
いや、、、ここも暑い🥵
もちろん冷房はあるんだけど、断熱とかそういうのは無いから仕方ない。貸し施設としても利用されているようで、こんなに暑いのに(しつこい)結婚式の前撮り写真を撮影されている方々もいました。

ちょうどお昼前で小腹が空いたので、焼きまんじゅうを買って食べました。また写真無しです。なぜならお店の中で食べられず(土日祝日はテイクアウトのみとのこと)、県庁寄りの公園の東屋でいただいたんですが、撮影の余裕が無くて。混んでいなかったし、様子を見て店内での飲食も可にして欲しいけどなぁ。
 
からの群馬県庁。

いたるところに「ぐんまちゃん」がいますよね。でも可愛いからいいよね。
 
この後はまた高崎に戻り、遅めのお昼&お土産購入タイム。
またビールや日本酒の飲み比べなど昼からアルコールを摂取。大丈夫です、その分しっかり水分も取っています!
 
今回もバタバタとした旅でしたが、それなりに楽しめました。
が、行く季節を考えないとなりませんね😓
地元に戻ったら涼しく感じました。それでも30℃超えていたようですが。
 
そうそう、地元の駅にはこんなのがお目見えしてますよ👀

はい、大谷さん。
某お茶(名前出てるけどw)のペットボトルの蓋でできています。通る人たちはほとんど立ち止まって写真に撮っていました。彼の人気は凄いなぁ~!

Ossan's Love TH Fan Meeing in Japan👏

行って来ました!!!
日帰り弾丸だったので昼公演のみでしたが満足です…
 
語り尽くせぬEarthMixへの愛、彼らの可愛さ、尊さ、それらは皆さんがSNSにたっぷりpostしてくださっているので私が今さら何をという感じですけどね。
 

多摩センター駅のポスター。
ファンの有志の皆さんが今回のFMに合わせていろいろ企画してくれているのが凄いなーって、地方だとあまり縁が無いので感動してました。
 
今回の会場がパルテノン多摩
正直乗り換えが大変でした、はい…
特に私が苦手とする新宿駅な上に、京王線へのアクセスがいつも不安で…
 
でもね、あすみくのためなので頑張りました!笑
なんて言ってますが、実はお仲間では?と思われる方々がいたので、それとなく後を付いていきました、ストーカーでごめんなさい!!
 
それもこれも、この子のおかげ。
 

Mr.Saturn Worldくんのぬい。
丸っこいのでよく目立ってました。
 
無事に会場にも着けて、グッズも目的の物は買えて、お腹は空いていないけど何か食べなきゃとお握り🍙を食べて、いざ!!
 
アップグレードも当たっていたので前方席でした。前方席でもさらに前方のほうだったので(👆の写真は席からステージに向かっているので何となくわかるかな?)かなり間近で本人たちの一挙手一投足をガン見していました。撮影タイムもあったので撮影もしたけど、そんなことしていると見逃しちゃうので枚数はそんなに多くないですかね。
 
通訳&進行をチサさん。
オタク目線のコメントも交えながら楽しい司会進行で本当に楽しかったです。
 
ステージの上のあすみく。
キラキラ笑顔が多くて、格好良くて、可愛くて、こっちまで幸せ🥰
Earthは繊細な人なので涙を流すことも多いけど、それをフォローできるよう強くなるっていうMixのコメントにグッと来た。オタクは普段のあすみくも知っているのでイチャイチャは慣れっこだけど、こういう場でしか聞けないような、お互いへの想いや最近の旅行のこと、Mixが犬🐶を飼い始めた理由などなど、本当に良いトークだったなって思う。
 
おっさんずラブでHengとMoを演じたことや作品についてもけっこうしっかり踏み込んで聞いてくれていたので、また見返さないとなー。聖地巡礼とかも気にはなるけど、二人の思い入れのあるシーンを聞いた後に見直したくて。
 
作品中の曲も毎日のように聴きまくってたので、生で聴けたのも、サプライズで日本語で歌ってくれたのも、本当に本当に嬉しくて。泣くでしょもう…。たくさん練習してくれたんだろうなぁって思ったら涙が自然と出ちゃいました。
私もこんなに涙もろかったかな😅?
 
途中でタイ国政府観光庁?所長とのじゃんけん大会(景品はタイへの往復航空券!)が挟まれたりと、今までになく新しい企画が面白かったな。じゃんけんは最初に負けてしまったけども!
 
楽しい時間はあっという間でしたが、アップグレード席には最後にハイタッチの特典があります。終わってからハイタッチまでに少し時間がかかっていたので、余計に緊張が高まる私…お近くの方々と話ができたので緊張もシェアしながら過ごせたのはありがたかったです🙏✨
 
ハイタッチ。
ドキドキしながら近づいていくと、なんと浴衣姿の2人が!!!🤯
あまりの衝撃で頭真っ白になっちゃったけど覚えていることは、Mixの手がとても温かかったこと、Earthの手は少し冷たかったこと。そして2人のビジュアルが想像を超える美しさだったこと…。
大阪のFAN DAYではアクリル板越しでしたからね。
 
放心状態で帰路につきました。
来る時はあんなにドキドキした新宿駅も気付いたらちゃんと乗り換えできていました、すごい。
 
あすみくを知ってから今までずっと好きでいて良かったなー。
次の機会もあると信じてまた2人を見守っていこう!と気持ちを新たにしました。日本に来てくれて感謝です。この場を準備してくれた関係各所にも感謝です。
 
 

台ドラ「暴走外科医がやってきた」

久しぶりの台湾ドラマです!

 

暴走外科医がやってきた ドラマ公式サイト

 

2022年のドラマです。PrimeVideoとかでは配信されているので観ようと思えば観られるドラマなのですが😅地元の放送局で日曜深夜(月曜?)に台湾ドラマ枠がありまして、そこで放送されていたものを毎週録画してぼちぼちと視聴していました。

上記の公式サイトさんから「あらすじ」を。

あらすじ
伝説の女性外科 劉(リウ)医師は、ある事をきっかけに手術へのモチベーションを失い、さらに問題を起こして、人里離れた田舎の病院へ異動させられる。田舎では大きな問題は起きないだろうと思っていた彼女だったが、地域に密着した病院は、村の患者や近くで発生する交通事故の患者が多く、忙しかった。医療設備の不足する田舎の病院で、さまざまな予期せぬ事態を経験し、互いに助け合い、周りの人々との絆と信頼を築いた彼女は、ついに忘れかけていた心と使命を取り戻すことになる。 都会からやってきた女性外科医が、未曾有の緊急事態にどう立ち向かうのかー。そして、彼女が抱えるトラウマとは?

主人公の外科医・劉医師を演じるのがジャネル・ツァイ。彼女が出ている作品(「結婚って幸せですか」「進め!キラメキ女子」など)を観ていて、モデルもしているだけあって素敵なスタイルにいつも見惚れていたのですが、今回の役ではボサボサの髪、変わり者の医師役ってことで、だいぶイメージが違う!でも素敵!思わず年齢を調べて(すみません…)超ビックリしました。

もともと強い女性を演じることが多かったけど、やっぱり強さと美しさとを兼ね備えていて素敵な俳優さんだなぁって改めて思いました。

劉医師と微妙な関係になる林山君をベラント・チュウ。私はこの作品で初めましてだったけど、このドラマの前にヴィック・チョウとも共演してたんですねぇ。この作品では廟の霊媒師だったりコンビニ店員だったりします。あと料理が上手(美味しそうなのよ🤤)でいつも劉医師に食べさせています。

他にも台湾ドラマのおばちゃん役で良く拝見する方とか、何かしらのドラマや映画で見たことあるなぁという方も出ております。日本人で台湾で活躍する風田くんも医師役で出演。

全体的にはコメディちっくなのですが、扱うテーマは社会派問題。さすが「悪との距離」を制作した会社。地域医療の問題などを信仰や文化とも絡めながら、台湾の田舎独特の空気の中で描いているドラマでした。また、女性医師ならではの悩みも描かれていたと思います。原作者が現役の女医さんなのも納得です。

全10話で、最後は随分とあっさり…?と思わなくもないけど、続編もあるとかないとか?(どっちw)

たまには台湾ドラマも楽しいです。また何か探してみようかな。

 

道尾秀介『雷神』

「神」シリーズの3作目。

www.shinchosha.co.jp

ストーリー
あの日、雷が落ちなければ、罪を犯すことはなかった――。埼玉で小料理屋を営む藤原幸人(ゆきひと)を襲った脅迫電話。電話の主が店に現れた翌日、娘の夕見(ゆみ)から遠出の提案を受ける。新潟県羽田上(はたがみ)村――幸人と姉・亜沙実の故郷であり、痛ましい記憶を封じ込めた地だった。母の急死と村の有力者の毒殺事件。幸人らが村を訪れると、凄惨な過去が目を醒まし……。最後の一行まで最上級の驚愕が続くミステリ。

 

昭和から続く親子3世代に渡る不幸の連鎖。
雷が落ちるという自然現象は誰を責めることもできないが、これを「罰」として受け止め、人知の及ばぬ存在に理由を求める。(宗教とか信仰というものは、こういう人の心理から生まれるものなんだろう)

 

15年前に起きた妻の死亡事故、30年前の故郷で起きた毒殺事件、そしてその1年前の母親の死。それぞれが大切な家族を守りたいがために取った行動だったはずなのに、何の因果か、すべては繋がっていた。

 

この世には人知の及ばぬ存在があるのだと信じかけていたところに、小説のラスト2行。これは何という終わり方!!!最後の最後に突き付けられる事実。

 

重い展開に何度も胸が痛んだけれど、この畳み掛け方、さすが道尾さんということしか言えないね。手紙の書き換えについては、私の推理は大外れ。これもきっと道尾さんの思惑通りなんだろう。

 

お話としては重すぎない「風神の手」のほうが私は好きだったかな。
軽めの小説をKindleUnlimitedで探して交互に読んでいたので、バランスがいい感じに取れていたと思われ。。。😅