『ありがち日記』

オタクな日々をコツコツ更新中

『笑うハーレキン』道尾秀介

前から道尾さんの作品はぽちぽちと読んでいたけれど、
最近はけっこう続けて読んでるかな。好きな作家さんです。
ミステリー、サスペンス、ファンタジーめいたところもあったり、
いつも最後までドキドキと胸が高鳴るような興奮、余韻があるなぁと。

さて、本作のあらすじ。
経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、アイツにつきまとわれていることだった。そこへ転がり込んできた謎の女・奈々恵。川底に沈む遺体と、奇妙な家具の修理依頼。迫りくる危険とアイツから、逃れることができるのか?・・・

全部読み終わってあらすじを読むと、なるほどって感じ。
「アイツ」は東口にしか見えていない疫病神のこと。
なぜ疫病神が見えるのか、仮面をかぶっている謎などを解き明かしたい一方で、
いや、やっぱり見たくない…!とも思う。
明らかになることは、決して良いこととは限らないわけだから…。

もう一つの謎、奈々恵の正体。
唐突に現れて、弟子入りをする彼女が一体何者なのか、
最後までまったくわからないのだけど、
空き地に暮らす仲間であるジジタキさんの謎の死と、
どう考えてもカタギの人間とは思えない謎の老人からの家具修理依頼とが結びつき、
こちらも明らかになります。
映像化したら、後半一気に疾走していく盛り上がりポイント。
この辺がさすがだな~って思う。
道尾さんの作品は頭の中で映画化されていきます、私の中で( ´艸`)

死体が出るところで、ミステリーもしくはサスペンス的なハラハラが。
どうなるんだろうと思いながら読んでいくともうページを捲る手が止まらないのよ(^^; 

どんでん返し系ではないけれども、
最後にはすべての謎が解けて、伏線もちゃんと回収されて、
前向きな気持ちが残る清々しい読後感。適度に笑えますし。

今度はどの道尾作品を読もうかな?いずれは全部制覇したいけど、
なかなか難しいな…