『ありがち日記』

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「スモールアイランド」

BBCが製作したドラマ。ベネさん出演作なので。
1940年代の第二次世界大戦後のロンドンが舞台となっている。

発売元からストーリーのあらすじを。

【前編】
1948年戦火の傷跡がまだ残るロンドンでクイーニーは下宿屋を営んでいた。夫は志願兵として戦地へ赴いたまま消息を絶っている。
下宿人のギルバートは元英国空軍志願兵のジャマイカ人だ。ある夜、彼のもとに、ジャマイカから妻のホーテンスがやって来る。
イギリスへの移住は、彼女の子供のころからの夢だったのだ。実はホーテンスは、初恋の相手マイケルとイギリスで暮らすことを夢みていたが、彼が消息を絶ったことで夢は破れてしまっていた。

【後編】
クイーニーのお腹には、ジャマイカ出身のマイケルの子がいた。
奇しくもマイケルは、ホーテンスの初恋の相手だった。出産が迫ったある日。消息不明だったクイーニーの夫バーナードが突然帰ってくる。
黒人に対しリベラルなクイーニーにバーナードは苛立つが、生まれてきた肌の黒い子供を受け入れ、父親になろうと決意する。しかしクイーニーは、我が子の幸せを考え、苦渋の決断をするのだった。

なんの予備知識もなく観たわけだけど、
大戦後のロンドンで、黒人(有色人種)差別が激しかったことを知らなくて、無知を恥じるというか。
カリブ海にあるジャマイカは、イギリス植民地時代があり、現在は英連邦の一員であるということ。
「母なる国」として憧れのイギリスへ渡ることが夢であったホーテンス。
お高くとまった態度は鼻につくし、可笑しいのだけど、本当に純粋にイギリスに憧れていただけなんだろう。

実際のロンドンでの暮らしは、同じ英語といえども通じない言葉(方言みたいなもんか)、
憧れたマイホームとはかけ離れた下宿暮らし、知らない食べ物、黒人への明らかな差別、
ここでお高くとまっているのが滑稽に見えるのだけど、そこが余計に悲しい。

一方で、クイーニーは、そんなに愛しているわけでもない夫(ベネディクト・カンバーバッチ)が
戦地に赴いて消息を絶っている間に、やはりジャマイカ出身で
奇しくもホーテンスの初恋の相手でもあるマイケルと、愛し合う仲に。
このクイーニーは、この時代に珍しく、黒人への差別を持っていない。
しかし、マイケルも突然カナダへ行ってしまい、彼との間にできたお腹の子どもだけが残されてしまった。
そこへダメ夫が帰ってくるわけだよ!

ベネさん、正直こういう役が多い気がするんだけど(笑)、
この役もやっぱりダメな感じで~(~_~;)
下宿していたギルバートとホーテンス夫婦にあからさまな嫌悪感を示したり、
ロンドンに戻ってきたのに、また行方をくらましていたり…
でも、妻のクイーニーは愛しているんだな…

産まれた子どもは肌の色が黒い子ども。それでも愛する我が子としてクイーニーは愛情を注ぐ。
ダメ夫のバーナードも、最初は認められないのだが、父親として育てることを決意。

しかし、クイーニーは、子どもの幸せを考えて、
新たな住居を構えることになったギルバート夫妻に子どもを預ける決意をする。
一番大切なものを手放す決意。
ちょっと信じられない気もするけど、この時代には本当に切実な問題だったろうと思う。

時は経ち、赤ちゃんだったあの子どもは、すっかり大人になっている現代。
写真を見ながら振り返っているところで終わる。

思ってた以上に重厚なテーマで、歴史的な問題も扱っていたドラマだったわ。
英国のダークな歴史ももちろんちゃんと向き合わなければならないと思うのね。
個人的には学ぶことの多いドラマだったし、観て良かったな。