『ありがち日記』

オタクな日々をコツコツ更新中

『Emma(エマ)』

高慢と偏見、ノーサンガー・アビーと続いて、私が読むジェイン・オースティン作品の3つ目。

エマ・ウッドハウスは、村一番の大地主のお嬢様で、美人だし賢いんだけど、人の縁結びが趣味の21歳。
家庭教師をしていて友人でもあり理解者でもあったミス・テイラーがウェストン家に嫁いでしまい、
過剰に心配性な父親と二人暮らし。姉も嫁いでロンドン暮らし。
時々ドンウェルに住むナイトリー氏(おそらく37歳)が来て、エマにあれこれとお説教や意見をする。

17歳で私生児のハリエットを友人として教育し始めるのだけど、
ナイトリー氏の忠告も無視して、教会の牧師であるエルトンとハリエットを結び付けようとし、失敗。
ハリエットは農夫のロバート・マーティンに求婚されていたのだけど、
エルトンと結婚するものだと思い込むエマに断るように誘導され、諭されていたのだ…
しかもエルトン牧師は、エマの方を狙っていたという…全然気付いていなかったエマ。

ウェストン氏の息子フランク・チャーチルと軽い恋の戯れを楽しむも、結婚する気はなし。
ウッドハウス家の隣人でおしゃべりなミス・ベイツのところに、ミス・ベイツの姪で
エマがライバル視するジェーン・フェアファクスが滞在し、
さらにエルトン氏がバースで結婚した成り上がりでお節介で、とにかくウザい夫人も登場。
エマは、今度はフランク・チャーチルとハリエットを結び付けようとする。懲り懲りのはずなのにねぇ…
さらにミス・ベイツを傷つけた一言でナイトリー氏に激しく非難され、自分の欠点を認識。
ジェーン・フェアファクスの秘密も知り、ハリエットの衝撃の告白も聞いてしまい、心かき乱されるエマ。

最後に自分の気持ちをはっきり悟ったエマは、ナイトリー氏の「Dear,Emma…」を聞いて、
彼の気持ちに応えることができたのでした…
そんでハリエットもロバート・マーティンと結婚。めでたしめでたし…

あらすじは、あまりにもテキトーで、不完全ではありますが、だいたいこんな感じかな。
イケメンおじさま好きとしては、ナイトリー氏が一体どんな人なのか妄想を膨らませてしまったり…(笑)
だってさ、エマとナイトリー氏の歳の差は16歳。赤ん坊の時にエマを抱っこしたとか…
こここ、これは、まさかナイトリー氏…いけないですわよ…(笑)
ま、そこは目をつぶりましてね。この頃はそういうのも特に関係なかったのでしょうかね。

それにしても、この頃の恋愛や結婚は面倒くさい。家柄とか階級がそんなに大事かね。
男子の場合はともかく、女性にとってはかなり大きな問題でもあるなぁ…持参金ゼロとかあるしね…
ナイトリー氏(の家柄・財産)に合うのは私しかいない!とかいうエマの悟り方、すごいと思うよ。
これは今の私たちには理解できない部分だけどねー。

で、問題はここから。小説を読んだだけでは飽き足らず、
映像化された作品を3作品連続して観てみました。

○1996年の映画版
 エマ:グウィネス・パルトロウナイトリー氏:ジェレミー・ノーサム
○1997年のドラマ映画版
 エマ:ケイト・ベッキンセールナイトリー氏:マーク・ストロング
○2009年のドラマ版
 エマ:ロモーラ・ガライナイトリー氏:ジョニー・リー・ミラー

映画版は、キャストもそこそこ豪華です。でも、原作と違う部分もけっこうあったかなー。
ドラマ映画版は、原作通りだけど、時間内に収めるためにさくさく進み過ぎて、少し描き方が物足りず…
もう少し深くやらないと、原作知っているから良いものの、面白さが伝わる前に終わっちゃいそう^^;
2009年版は、その点、かなり原作に沿っていて、逆に原作にはないシーンから、より深く理解できる内容。
一番好きなのは、2009年版かしら。

妄想を繰り広げたナイトリー氏について。
どのナイトリー氏も素敵なんだけど、ジェレミーは少し優しすぎ?な気もするし、
マーク・ストロングは、今のクセのある役の印象が強くて、正当な役どころに驚きの方が勝る感じ。
ジョニー・リー・ミラーは、一番「ん?」って感じの容貌にも関わらず、次第に素敵に見えたから不思議。
これは「ナイトリー・マジック」とも言うべき現象か…!?(笑)
それと、原作にないシーンの一つとして、ナイトリー氏の視点も描かれてて、
ジョニー版ナイトリー氏が気持ちを抑えて紳士的に振る舞うところに、女性としてはキュンとしちゃうんじゃない?

つーことで、私の中でナイトリー氏はジョニーに軍配。背が高ければなー、もっといいんだけどなー。
まあでも、そんなに差はない。
どの人も優雅で、ダンスシーンも素敵でしたから。衣装も似合っていたしね(。-∀-)ニヒ♪

エマについては、意外とケイト・ベッキンセールが印象的なんだけど、
原作の雰囲気としてはロモーラ・ガライが一番近いのかなぁ。
グウィネスもまだ若く、表情なんかも一番好きだったけどね。

こうして見ると、私の中でもっとも一押しなのは2009年版ということか。
一番じっくり描かれているから、原作を先に読んでいる場合は、そう感じるのかもな。
単体で観るなら、映画版がいいのかもしれない。お金もかかっている感じで、見た目も豪華だし。

イギリスが好きで、少女漫画的なもので胸キュンする人には楽しめそう!
エマにイライラする人もいるかもだけどねー。
私は逆に欠点がある主人公が成長していくのを見るのが好きだけど。