三浦しをん『星間商事株式会社社史編纂室』。
漢字ばかり並んでいて、普通に読めば特に難しいことはないけど、
ずいぶんと読みづらいタイトルだなぁ~。
主人公が20代後半のアラサーで、オタクな趣味を持っているというところ、
なんか他人事じゃないなぁ・・・と共感してしまうところもあり。
(どこかで、私はアラサーではないし、オタクでもないと思っているんだけど・・・ね)
仕事も頑張ってるけど趣味も全力で、そして恋愛や将来の結婚について不安もある。
そんな何となくこのくらいの年代の人が抱えてそうな悩みを散りばめつつ、
まったく重たくない、むしろさくさくと読めるタッチで書いている。
社史編纂室のメンバーも、なんでここに配属されたかという経緯を知るにつれ、
ちっともおかしな人間じゃなくて、隠してるけど本当はデキる人間なんだと気づく。
そういう展開は好きだなぁ。
普段はだらだら~っとした空気が漂っているのにね、やるときゃやる。
(自分がそういう風になりたいと思っている節もあるかな・・・)
会社の社史を作るために過去を明らかにして行く途中で、脅迫状が送られてきたり、
何だかどこかの国に身を売るだのなんだのというくだりも出てくるけれども、
そこは本格サスペンスとかそういうものじゃないので危機迫る感じでもなし。
かる~い気持ちで三浦しをんっぽさを楽しめる本だと思った。
なんだろ、エッセイとか読んでいるので、オタクとかBLとかいう言葉も出てくると
好きなものを小説の中にもふんだんに盛り込んだのかなーという気もする。
グッとくる話も好きだけどね。
この本は、ストーリー展開よりも主人公の状況やら気持ちに共感するほうが多かった。
またこうやって、三浦しをんの本にはまっていくのだな~。
しかし、まだ最新の本を読んでおらんのでした。
いつ読めるか「小暮荘物語」・・・。これも変な人間が出てくるらしいが・・・。